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『臨時ニュースです。今回お送りするはずだったスイムのお話、「バタフライ」ですが、都合により次回とさせていただきます。』
「うぎゃあああぁぁぁぁ!?」
『今回は6月5日に岐阜県は木曽三川公園にて行われた、東海ブロック選手権のご報告をさせていただきます』
「んのわああああぁぁぁぁ!?」
『さっきからやかましい!何なんだ!』
「だってだって、起こっちゃいけないことが2年続けて起こったのよ!?これを騒がずに何を騒げというの!?」
『・・・起こっちゃいけないことっつうのは今回の結果のことか?』
「その他に何があるってのよ!?これで地球は終わりよ!どーしてくれるのよ!?」
『オレが地球規模で影響を与えるようなことをしたかッ!?』
「物理的にありえないことが起こったのよ!?一度ならまだしも二度もなんて・・・!ちゃんと全世界に謝りなさい!」
『・・・・・・今すぐ黙るのと、今すぐフロアポンプで殴られて気絶するのとどっちがいい?』
「さあ、それでは、ご本人から結果報告をしていただきましょう!」
『・・・・・・つくづく世渡り上手なやつ・・・・・・』
「では、まずは成績からどうぞ!」
『え〜、今シーズン初レースでしたが、総合6位/19人中(除く女性6名)でした。また、上位6名が日本選手権の切符を手にすることができるということで、今年もお台場で選手としてレースを楽しむことが出来そうです』
「6人中6位っていうことはギリギリ?」
『いや、学生は対象にならないので、前にいた学生、4位の多賀選手、5位の三澤選手の2名を省くと4番目の枠ということですかな?』
「ふ〜ん」
『ついでに言うと、優勝した竹内選手は強化指定選手ということで、既に出場権利を獲得してると考えられ、そうなると3番目の枠ということに』
「そーやって、少しでも順位を上げて、自分をより高く見せようとするさもしい根性が消えない限り、ロクな選手にならないわよ」
『う・・・、何も言い返せない・・・』
「反省したところでまずはコース概要とコンディションをお願いします」
『スイムは下流に向かって250m泳ぎ、ブイを180度回って折り返す3周回コース、ただし、足の届くスロープには藻ともヘドロともつかぬヌルヌルすべる物体が堆積しており、選手を苦しめたようでした。水温は23度くらいかな?21度以上という説明があり、ウェット禁止となりました。バイクは毎度おなじみの河川敷往復の周回コース。ただし、今回は6周回で、昨年より1周少なくなってました。行きが向かい風でしたが、例年より風力は強くなかったように感じました。ランは、ほぼ一本道を4周回。昨年やカーフマンで選手を苦しめた登り坂が今回はありませんでした。結構日差しがきつく、気温はぐんぐん上昇しました』
「全体的には比較的良い、ということですかね?」
『そうですね。何度もこのコースを経験している方も、「今日は穏やかだな〜」とつぶやいてました。また私のコンディションは、調子は良いが、ちょっとオーバーワーク気味で疲労が抜けきってないかな?という感じでした』
「そんじゃ、種目別にコメントしてね。まずはスイムから」
『まだ、正式結果が出てないからタイムや種目別順位は分かりません。え〜と・・・』
スイム
スタートダッシュはばっちりだったが、最初の折り返しでブイの下に潜ってしまい、大きく時間と体力を消費してしまった。そのことで動揺し、2周目も力みからペースが上がらず、集団から遅れてしまう。3周目に入り、ようやく泳ぎが良くなった感じがしたが、時既に遅し。先頭はOWSのスペシャリスト、先日に熱を出して体調を崩していたにもかかわらず貫禄のパフォーマンスを見せた疋田選手、10秒ほど遅れてアイアンマン・ジャパンの疲労が抜け切っていないといいつつも、さすがとしか言いようのない安定感のある泳ぎをみせた竹内選手、続いて、女性ながらスイムは男子アスリートにも引けを取らない浅沼選手、そして、足の怪我で殆ど練習ができなかったため最後は少しペースダウンしたが、それでも強い吉越選手、その5秒後くらいに私が続きました。
『レース後、応援に来てくださった今枝選手にもいろいろアドバイスをいただきましたが、泳ぎがまだまだ競泳の泳ぎのため、OWSでは通用しないことが思い切り浮き出た結果となりました。三好SA:豊島監督には40点という厳しい評価点をいただき、反省しきりです』
「得意のスイムで失敗して、なんであんなに順位が上なのよ。さては、昨年と同じようにドラフティングで引っ張ってもらったんでしょ?」
『そうでもないんだな、これが』
バイク
トランジットエリアに駆け込んだ時には竹内選手がちょうどバイクを持ってゲートをくぐる時だった。何とか吉越選手に追いつき、さらに竹内選手と3人で回そうと思い、トランジットを終え、飛び出し、1キロくらいで浅沼選手をパスしたまでは良かったが、吉越選手との差は詰まらず、吉越選手に追いつく前に、後続を待っていた竹内選手と吉越選手が合流してしまった。ここでローテーションに加わるのは無理、と判断し、ペースを落ち着かせ、一人で走ることを決めた。浅沼選手の後ろは既に1分ほど差が開いていたため、後続に吸収されるという選択肢も消した。それでも何故か周回を重ねるごとに速度は増していった。4周目後半からは1分30秒くらい後ろに5人ほどのパックが見え、差が詰まるのが分かったが、私の走力では1対5ならお話にならないのは分かりきっていたので、せめて追いつかれないようにしようと、とにかく一人で走った。結果、30秒くらい?まで追い上げられるも、逃げ切りに成功した。
「なにぃ〜!バイクはヘナチョコのくせになまいきな!」
『こらこらこら!こっちだって脱・ヘナチョコに向けて練習してたんだから!』
「むむむ・・・。納得いかないわね。ね、あたしだけに本当のことを教えなさいよ」
『?』
「だからぁ、どこでショートカットしたの?」
『だあああぁ!人聞きの悪いこと言うなッ!正真正銘、正々堂々走った結果ぢゃ!』
「そんな・・・、地球はもう終わりなのね・・・」
『さーて、しつこい奴のためにフロアポンプで素振りの練習でもするかな』
「冗談よ!じょーだん!・・・では、最終種目、ランについてお願いします」
ラン
予想通りバイクでかなり足を使っており、思うように足が動かない。しかし、体力・気力は充分だった。そこで、我慢の走りを心がける。1周目折り返してすぐに多賀選手にかわされる。ドラフティングで足をためていたか?私は、1周目より2周目、2周目より3週目、と、徐々に足が動くように感じた。が、時折足が痙攣を起こす。その度に足に水をかけ、痙攣を抑える。4周目も終盤に差し掛かった時、さらに後続からランに定評のある三澤選手が迫っていた。残り100mでかわされたが、ゴールスプリントに持ち込んでも勝ち目は薄い、ダメージがひどくなる、さらに、このままでも日本選手権出場権利は獲得できる、と割り切って、無理をせずそのままのスピードでゴールテープを切った。
「ほ〜、ランは冬に走りこんでいるから粘れたのね」
『でも、もうちょっと走れるかな、と思ってたから多少課題は残ったかな』
「それではまとめに今回のレースでの反省と収穫をお願いします」
『反省は何といってもスイムにつきます。OWSの技術をもっと磨くようにしなければ。あとは毎度のことだけどバイクの走力のなさですね。先頭を走っていた疋田選手は一人でも竹内選手&吉越選手を相手に差を広げてましたから。単独でもあのくらい走れるようになりたいです。そして、バイクの走力のなさから無理をして、結局はランにも響いてきちゃうので。収穫は、昨年はドラフティングで引っ張ってもらっての出場権獲得でしたが、大袈裟かもしれませんが、今回は自分の力で勝ち取ったような気持ちです。そういった意味で、本当に出場できる権利を得たような気がしています。確かにまだまだですが、少なからずバイク・ランがレベルアップした自分に自信が持てるような気になりました』
「ま、とりあえず目標は達成してるし、良かったんじゃない?」
『そ〜だね、やらなきゃあかんことも見えてきたし、さぁ!今シーズンも気合入れていきますか!』
「・・・で・・・?」
『・・・?』
「この話のオチは?」
『ンなもんあるかい!』
―お・し・ま・い・♪―
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