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2007 全日本トライアスロン宮古島大会 レースレポート
○ 大会詳細
開催日 : 2007年 4月22日
開催場所 : 沖縄県 宮古島市
競技距離 : Swim 3km Bike 155km Run 42.195km
気温/湿度 : 23℃/89%
○ 総合成績(完走1260名/参加1398名)
1位 パク・ビョン・フン 韓国 7:40:12
2位 松丸 真幸 茨城県 7:58:26
3位 西内 洋行 福島県 8:03:59
4位 アレキサンダー・ドメスター ドイツ 8:12:33
5位 ワーナー・レイトナー オ−ストリア 8:14:12
6位 藤原 裕司 茨城県 8:15:51
7位 桑原 寛次 沖縄県 8:16:38
8位 キエル・スチオエバーグ ドイツ 8:17:49
9位 飯干 守道 福岡県 8:19:56
10位 小原 工 兵庫県 8:23:44
11位 竹内 鉄平 愛知県 8:27:35
○ 女子結果
1位 レイチェル・ロス アメリカ 8:44:56
2位 塩野 絵美 東京都 8:46:06
3位 今泉 奈緒美 栃木県 8:47:35
○ 使用ツール
バイク : CEEPO TTベノム
ウェットスーツ : ガスティ フルウェット
ヘルメット : MET
レースウェア : パールイズミ
アイウェア : アディダス スパーノヴァ S/L
ドリンク : MUSASHI リプレニッシュ
○ 大会レポート
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宮古島で開催された第23回全日本トライアスロン宮古島大会に出場してきました。私は、23年前、父の応援で第1回大会を観戦していますが、そのとき受けた印象そのままの、トライアスロンパラダイスがそこにはありました。 今回、宮古島大会は初出場、ロングディスタンスとしては、5レース目となります。今年からロング(ミドル)に専念することを決め、緒戦となる宮古島大会。オフシーズンのトレーニングの状況としては、70%の出来でしたが、今シーズンのスタートとして勢いをつけたいところです。 昨年の佐渡大会では順位を意識するあまり、ペース配分を誤り、つぶれてしまった経験を生かし、初めての参加ということもあって、目標順位、タイムはあえて設定せず、最後まで走りきること、としました。その結果、現在の自分の実力、課題が明確になるだろうと考えました。 現地には、金曜日のお昼頃に入りました。その日のうちに受付、競技説明会、カーボパーティが行われます。前日土曜日の午前中は、スイムコースの試泳、午後からはバイクの依託、レースで使用する機材の準備等があり、スケジュール的にはほとんど余裕がなかったため、現地についてから、疲労がどっと出てしまい、ジョギングをしても、脚がだるくて、とても速く走れない気がして、不安に襲われました。 疲労を取るため、昨年オープンしたばかりという天然温泉、宮古島温泉に2日続けて通い、温冷交代浴を行い、身体を温めほぐしました。就寝前には高濃度水素水を飲み、しっかりと睡眠をとることができました。そのおかげからか、当日の朝目覚めてみると、前日までの疲労感が抜けており、「よし!行ける!」という前向きな気持ちが生まれました。今回のぎりぎりで調整をした経験から、やはり最低でも木曜日入りが必要であると痛感しました。ちなみみ優勝したパク選手は火曜日に入り、現地では寝まくっていたそうです。 レース当日の朝、4時に起床。4時半から宿で朝食をたらふく食べ、5時半に会場へと徒歩で向かいました。まだ真っ暗でしたが、時々光る稲光が波乱のレースを予感させました。レース会場である東急リゾートに着くとすでに多くのアスリートが受付にならんでいました。1500人出るだけあって、すでに一種独特の盛り上がりをみせています。 トランジションで補給食・水分補給用のボトルをセットし、バイクの最終点検を行いました。今回補給食は、ボトルにパワージェル15本、饅頭、一口サイズのクルミ餅、干し梅、水分はMUSASHIの高機能ドリンク、リプレニッシュを使用しました。バイクは1週間前に届いたばかりの、超攻撃的タイムトライアルバイク、シーポのTTベノム、ホイールはディスクの使用も考えましたが、風の影響を考え、日石のディープリムを選択しました。ウェットスーツはガスティのフルウェットを使用しました。 スイムコースは、第1ブイまでが600m、第2ブイが1700m地点、そして戻ってきて3000mのコース。第2ブイまでは、流れに乗って泳ぐことができますが、最後の直線1300mは、流れに逆らって泳ぐことになります。スイムはあくまでレース全体のウォーミングアップと捉え、スタートは、特にどの選手をマークするということもなく、自分のペースでスタートしました。予想以上に先頭集団のペースは速く、出遅れましたが、第1ブイを回ってからじりじりと追い上げる形になりました。前日の試泳で、おおよその距離感覚を掴んではいましたが、やはり最後の直線は波に阻まれ、長く感じました。6名ほどの集団で、フィニッシュ。周りにはやはりショートで活躍しているスイムの得意な選手がいます。恐らく前には、スイムのスペシャリストである疋田選手、西内選手らがバイクに先行していることが予想できました。 バイクに移ると、前方に5名ほどの選手の一団が見えたので、まずは、あせらずにゆっくりペースを合わせていこうと考えました。メンバーは、小原選手、比嘉選手、桑原選手の姿を確認。ペースはかなりスローに感じました。これはいくらなんでも遅すぎるのでは?とすぐに先頭に出てしまいました。ついてきたのは、小原選手だけでした。バイク序盤は非常に快調でした。ギアも、できるだけ軽めのギアを選択しているつもりでした。 池間島を周り、池間大橋を渡り終えた頃、後ろから大きな集団が追いついてきました。先頭は、昨年優勝の韓国のパク選手です。パク選手は6名ほどの選手を引き連れてきていました。その中には、序盤で離した選手も含まれています。自分も集団のペースにとりあえず合わせて、前半のポイントとなる比嘉ロードパークへ向かうアップダウンを走ります。パク選手のバイクのレベルは日本人のそれと比べて、段違いです。ちょっとこのペースは速いと感じ、あえて集団には着いていかないことにしました。予想通り、集団は徐々にバラけていき、前から一人、二人と日本人選手が落ちてきました。 バイクコース随一の絶景ポイントである東辺名崎では、対面になるので、前の選手との差、自分の順位を知ることができます。先頭はパク選手、2位は日本人ではトップのバイク力を持つ池形選手、3位は、西内選手、4位は・・・いません。ということは、自分は4位というかなり好位置を走っていることに気づきました。しかし、後ろには、小原選手、疋田選手、そして、日本人トップ最右翼の松丸選手の姿がすぐに迫っています。松丸選手には、すぐにかわされました。ペースが速くとてもついていけません。その後、西内選手には一旦追いつきましたが、補給食のバッグが落ちそうになってしまい、それを直そうとしている間に、再び離されてしまいました。 そして、このころから、徐々に脚に疲労が、そして何より腰に痛みが出てきました。サドルのセッティングが高かったようです。新しいバイクが組みあがってから、レース前に乗った最長距離は50km。それだけの距離では、サドルの高さに違和感はなかったのですが、やはり100kmを越える距離は別ものでした。島を一周してスタート地点付近にある来間大橋の折り返しポイントを過ぎたあたりで、小原選手、疋田選手に離され始めました。レース前は100km過ぎからがバイクの本当の勝負だぞ!と自分に言い聞かせていたのですが、勝負どころからの失速は、想定外のことでした。 そこからはペースを維持することがきつく、前半の快調な走りが嘘のようでした。特に2回目の池間大橋を回って、競技場へと向かう約30kmは、強烈な向かい風により、ランへの余力を削られる走りを強いられ、順位も14位まで落としてしまいました。やはりロングは甘くないな、と痛感しました。逆に誰もがきついところであるので、ここで攻めの走りができれば、かなり上の順位を狙えることもわかりました。 そして最後の種目、42.195kmのフルマラソンへと移ります。バイクを降りたとたん、脚に強い疲労があることを再確認することになりました。長いマラソンとなるなと悪い予感がしました。1ヶ月前の安城のフルマラソンは、キロ4分ペースで走ることができていましたが、とてもそんな軽い走りはできません。足を引きずるようにして、まずは最初の5kmを22分30秒、キロ4分30秒程度で通過しました。決して速いペースではありませんが、このままのペースで走りきれれば、ランのタイムは、3時間17分程度になります。諦めなければ、前から落ちてきた選手を何人かは食えるはずだと、前向きに考えました。 5kmを過ぎてすぐに、43歳の藤原選手に抜かされました。ストライドがあるわけでもなく、ぺたぺたとした走りですが、ついていくことはできません。やはり宮古の門番というだけあって強いなぁと改めて感心してしましました。経験に裏打ちされた強さを感じました。その後、バイクで先行していた疋田選手をかわしました。その前には、同じ愛知の今枝選手が見えます。今枝選手を目標に気持ちを切らさないように走りました。10km過ぎて今枝選手を捉え、前に出ました。この時点で脚に結構きていました。21kmの折り返しポイントまで外国人選手を含めて、3人ほど抜かれました。 曇りのため、日差しはないのですが、湿度が90%近くため、気温以上に蒸し暑く感じました。脚が火照って、オーバーヒートしそうになり、エイドでは、毎回スポンジの水を脚にかけるようにしました。水をかけてもすぐに暑くなってしまいますが、エアーサロンパスもかけてもらった後に水をかけると、冷やーっとして、かなり効果がありました。エイドでは、バナナ、コーラなどを取りながら、エネルギー補給にも努めました。 折り返し地点を越えてからは、小さなアップダウンがかなり脚に堪えるようになってきました。一度抜いた今枝選手にも追いつかれ、何度も気持ちが切れそうになりました。しかし、沿道からの「ワイドー(頑張れ!)」の声援、「最後まで諦めるな!」の看板、すれ違うときに声をかけてくださる選手の皆さんの叱咤激励により、何とか、気持ちを前へ前へと、つないで走りました。再び今枝選手を突き放し、前に見える選手を追いかけました。残り12km地点からは、この苦しみもあと少しの辛抱だ、苦しみ自体も楽しもう!というトランス状態!?に入り、ラスト5m地点で一人かわして11位に上がりました。前は小原選手でしたが、姿かたちも見えず、ラスト2kmは本当に長く感じました。しかし市街に戻ってくるとひときわ大きな歓声に迎えられ、ようやく帰ってきた!という感動が沸いてきました。あと少し、あと少し、と念仏のように唱えながら走りました。 競技場のゲートをくぐると、あとは200mです。この瞬間のために、自分はやってきたんだと思える瞬間です。今までの苦しみ、痛みが大きな充実感、達成感に変わります。観客に応えながら、ラストの直線を駆け抜けました。結果は8時間27分35秒、総合11位(年代別1位)でした。フィニッシュした直後は、順位やタイムうんぬんよりも、完走したことの喜びのほうが大きかったですが、翌日の表彰式で壇上に上がる10名の選手を見て、悔しさがこみあげてきました。10位と11位の間には大きな差があるのです。この悔しさは、1年後の宮古島大会で必ず晴らしたいと思います。まだまだロングの競技人生は始まったばかり、トライアスリート竹内鉄平第2幕の幕開けです。 ご支援・ご声援くださった協賛スポンサーの皆様、大会スタッフ、ボランティアの皆様、大会に参加した選手の皆さん、そして温かく自分たちトライアスリートを迎えてくださった宮古島に感謝申し上げます。
以 上
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