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強くなる!トライアスロン「74」のコツ
第6号 2004/7/12
=============================== 発行者 竹内 鉄平 ============
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トライアスリート向け実践メールマガジン、「強くなる!トライアスロン
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発行者の竹内鉄平です。
ちなみにこのメルマガの内容は以下の5つのコツに分類されます。
トライアスロンのコツ
スイムのコツ
バイクのコツ
ランのコツ
コンディショニングのコツ
今回はコンディショニングのコツ(その3)になります。
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【目次】
◆1◆ コンディショニングのコツ(その3)
「トレーニングは腹8分目が良い」
◆2◆ 編集後記
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◆1◆ コンディショニングのコツ(その3)
「トレーニングは腹8分目が良い」
さて、今回も実際のトレーニングの前に理解しておくべきコンディショニング
のポイントをお話します。
「トレーニングは腹8分目が良い」
これはシビアに結果を追い求めているアスリートにとっては、なかなか理解
されにくいかもしれませんが、非常に重要なポイントなのです。
これは、トレーニング量のことだけをいっているわけではありません。
量×強度=トレーニングの負荷と考えた時の全体のことを言っています。
もちろん競技者のレベル(キャパシティ)によってその目安は変わってきます。
「トップ選手はこれだけの量をこなしている。だから自分もやらなくては!」
という考え方は大変危険です。
人は一人一人、性格が違うように、体質も違います。同じレベルの競技者で
あったとしても、こなせる練習に差があるのです。
では、何を目安にトレーニングの負荷を決めれば良いのか?
それが、それぞれの腹8分目というわけです。
つまり自分がMAXこなせる練習を10だとした時に、だいたいその8割
ぐらいが適当なトレーニングの負荷であるということです。
「腹8分目」のトレーニングにどのようなメリットがあるのか?
以下にまとめてみました。
(1)残りの2割の余裕が次のトレーニングの意欲になる。
トレーニングにおいて継続性が最も重要であるというお話を前々回しましたが、
継続をするためには、「さあ、練習するぞ!」という前向きな気持ちが大切です。
疲れた身体では、マイナス思考しか生まれません。
競技者として、どうしても限界まで追い込みたい!という気持ちがあるのは
当然ですが、あくまで、トレーニングにおいては継続性を重視するために、
その気持ちを押さえる必要があります。
トレーニングの量は「今日は疲れているから、ちょっと距離を減らそう」などと、
比較的、自分で調整ができますが、調整が難しいのがトレーニングの強度です。
人と競り合っていると、つい我を忘れてしまうという方、あくまでトレーニング
は自分との対話です。ハートレートモニターなどを利用すると良いでしょう。
(2)レースでとことん追い込める。
「練習で追い込めないのに、レースで追い込めるのか!!」と怒られそうですが、
実はその逆です。
「常に練習で追い込んでいて、レースで追い込めるわけがない」のです。
トレーニングは基本的にエネルギーを溜め込む作業です。
そしてそのエネルギーを出し尽くすのがレースなのです。
トレーニングで毎回、エネルギーをすべて出し尽くしていては、レースで
追い込むことなどできないのです。
練習、こんなに頑張っているのに、なぜ結果がでないんだろう?という人は、
頑張りすぎが原因だったというケースはままあります。
トレーニングは80%、レースで120%を目指しましょう。
(3)トレーニングに対する集中度がアップする。
トレーニングで大切なのは集中して行うことです。
例えば、10の練習をしたとしても、集中度が50%であったとすると、
効果は5になります。
逆に、7、8の練習であったとしても集中度が100%であれば、練習の
濃度は上記の場合よりも濃くなります。
よく中・高校生時代には、先生に言われて漫然と量をこなしているパターン
が多いですが、練習の効率は非常に悪いと言わざるをえません。
余裕がある分、フォームなどに意識をまわすことができ、結果的に練習の
効率があがるのです。
どうですが、「腹8分目」の威力がわかっていただけたのではないでしょうか?
ただ1つ注意しなくてはいけないのは、「腹8分目」が「腹6分目以下」で
あっては、トレーニングの効果は激減してしまいます。
そこの見わけ方が難しいのですが、次回はそれを見わけるためのコツ、
トレーニング日誌の活用法をお教えしたいと思います。
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◆2◆ 編集後記
先週は、連戦の疲れがピークに達していたこともあって、トレーニングは
イージースイム以外は休みました。
休養の大切さは、自分自身しっかりと理解しているつもりですが、
競技者にとってなかなかしっかり休むということは難しいものですね。
身体と気持ちのバランスが崩れてしまうと、立て直すのには時間がかかります。
また、目標はあっても、目的がはっきりしない状態ではトレーニングは苦しい
ものでしかありません。
この1週間は、自分は何のために、競技をしているのかをよく考える良い機会
でもありました。明確な答えはでませんでしたが、おぼろげながら、自分の
目指すところが見えてきたような気がします。
あなたは、何のためにトライアスロンをしていますか?
健康のため?お金のため?自分自身のため?家族のため?応援してくれる人のため?
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強くなる!トライアスロン「74」のコツ
発行責任者 : 竹内 鉄平
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