=== 隔週金曜日発行 （発行部数５６３部）============================

　　　　　強くなる！トライアスロンのコツ

　　    　　　         　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第５２号　2006/7/28

=============================== 発行者 竹内 鉄平 ==============

先週の日曜、南知多でのＯＷＳレースに参加してきました。
その日は曇りで海はもやがかかっており、遠くにあるブイが見えるか、
見えないかといった感じでした。
レースのほうは、3.2kmの個人の部と、リレー（500m×4）にエントリー。
3.2kmの部は、愛学の現役スイマーに完敗でした。
まだまだ泳ぎこみが足りていませんね。

海で泳ぐレースはまだ少ないですが（特に中部地区）、
これから更に盛り上がってきそうな予感がします。
もちろんトライアスロンのトレーニングの一環としてもよいと思いますし、
どんな状況にも対応できる強靭な精神力が身につきます。
400m、800mの部もありますので、初心者の方でも気軽に参加できます。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
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【今回の目次】

　　◆１◆　強くなる！トライアスロンのコツ
　　　　　　　「腕の重さを使ったストローク技術」

　　◆２◆　INFOMATION

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◆１◆　強くなる！トライアスロンのコツ
　　　　　「腕の重さを使ったストローク技術」

重力を利用したスイムテクニック第2弾は、
「腕の重さを利用したストロークテクニック」です。
皆さんは、自分の腕がどれくらいの重さがあるか知っていますか？
成人男性の腕の重さは、片腕あたり、3〜4kgあります。
これは、野球のバット（一本約1kg）で言うと、4本分の重さなのです。
これを自分で知覚しているかいないかでは大きな違いがあります。

手中では、浮力があるため、そこまでの重さは感じません。
しかしクロールでは、水上でのリカバリー動作があるため、
腕を持ち上げるということは、肩周りの筋肉は、それだけの力を
必要とされているということです。

泳いでいて肩が疲れるという人は多いと思いますが、
この疲れは水中で水を押す動きではなく、腕を持ち上げる力、
つまりリカバリー動作自体に原因があることのほうが多いのです。
皮肉なことに、一生懸命になるがあまり、腕をがちがちにして、
より多くの負荷を肩にかけて泳いでいる人は非常に多いです。

リカバリー動作での疲労を軽減することができれば、
長距離を泳いでも疲れにくく、より速いペースを維持することが
できるようになるのです！

それではどこをどう意識したら、腕の重さをうまく利用した
リカバリーをすることができるのでしょうか？
ポイントは３つあります。

一つは、フィニッシュまで力を入れないこと。
フィニッシュ動作はリカバリー動作の始まりでもあります。
スイミングスクールなどで、フィニッシュまでしっかりとかきなさいと
指導されたことがある人も多いかもしれませんが、
それは本当の初心者のための指導法であり、
ある程度泳げるようになった人には、いかに力を抜きながら
フィニッシュし、リラックスしたリカバリーにつなげることができるかが
長距離を楽に速く泳ぐためのポイントになります。

二つ目は、リカバリー前半は、肘でリードすること。
意識は肘を前方に運ぶ感覚です。
肘から下は、ぶら下がっているだけ。
力感はいりません。
これはよく言われていることだと思います。
肘が伸びているか、曲がっているかはあまり重要ではありません。
要は肘から先の力が抜けているかどうかです。

三つ目、リカバリーの後半は、腕の重さに任せて落とすだけ。
これが一番のポイントとなります。
よく見られる例として、きれいに指先から入水しなければ、という意識が強すぎて、
力が入った状態で入水する人がいますが、それはまったく無駄な努力です。
せっかく上に持ち上げたバット4本分の重さを持つ腕を、そのものが持つ重さに
任せて、落とさない理由がどこにありますか？
重さに身を任せて落とせば、意識しなくとも、結果的にきれいに入水できるのです。
リラックスして入水できれば、水を捕らえる感覚も向上します。
スムースに柔らかく的確なキャッチ動作につなげることができるでしょう。

必要な分だけのわずかな筋力を使い、あとは、腕の重さを利用する。
これこそが、中級者と上級者を隔てる極意といえるでしょう。
不必要な力みは、あなたの可能性を狭めているのです。
以上3つのポイントを理解して、あとは実践あるのみです。

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◆２◆　INFOMATION

　■　８月　三好SATC夏合宿　■
　　　
　　　いよいよ、夏本番。シーズン後半戦に向けての強化合宿です。
　　　クラブ員以外の方も歓迎します。定員がありますのでお早めに。
　
　　　第1弾（8/14〜16）は愛知県東栄町での山合宿（定員まであと６名！）。
　　　バイクの乗り込みが中心となります。天候がよければ、登山も。
　　　しっかりとベース作りを行いましょう。
　　　サポートカーがつきますので、初級者でも安心です。

　　　第2弾（8/18〜20）は、愛知県伊良湖岬での海合宿。
　　　伊良湖大会でのコースでの、OWS練習やミニトライアスロンなど
　　　実戦的なトレーニングが中心です。バイクの集団走も行います。
　　　伊良湖大会に参加される方は、ぜひ！
　　
　　　詳細は下記HPにて。

　　　http://miyoshi-tc.asutama.com/ivent.html


　■　7月29日（土）　竹内鉄平　オープンウォーター練習会　■
　　　　※今シーズン最後の開催となります。当日受付可。
　　　
　　　海で泳ぐ練習会です。海の泳ぎのポイント、トップ選手のテクニックを
　　　一人ではできない実戦的な練習の中で楽しみながら学びます。
　　　海で泳ぐことの恐怖感を克服するためには海で泳ぐしかありません！
　　　会場は愛知県美浜町のかんぽの宿（奥田海水浴場）です。
　　　練習後は天然温泉でリラックスしましょう。
　　　受付　ＰＭ１３：３０〜
　　　
　　　http://teppei.asutama.com/owswim.htm


■　トライアスロン＠TQMコーチングサービス　■

　　　竹内鉄平主宰　E-Mailを利用した通信コーチングサービス
　　　「トライアスロン＠ＴＱＭコーチングサービス」
　
　　　http://tqm-cs.asutama.com/　←8月度会員募集中です。

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暑い日が続いています。そう、夏本番！
トライアスロンシーズンも後半戦に突入です。
無理なトレーニングは、身体を壊すことになります。
レースで力を出し切るためには、地道に練習を継続し、
調整をしっかりと行い、最高の状態でスタートラインに立つ。
それだけです。自分にできることを、できるだけ・・・。
頑張っていきましょう！
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「強くなる！トライアスロンのコツ」　　　　　発行責任者 ：竹内　鉄平
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