「峰雲へ」
阿部 夏丸
小学館(2001.6) 1700円
僕の家のすぐそばを流れる矢作川(やはぎがわ:愛知県の西三河地方)を舞台にした、ノスタルジックな夏休みの物語です。児童文学としても、大人が読む読み物としても大変すばらしい小説です。読んでいると自然と胸が熱くなってきます。川で遊ぶ子供が少なくなりつつある現代、今でも川に入り浸って魚捕りや水泳をしている僕から、ぜひ皆さんにも読んでもらいたいお勧めの小説です。
著者の阿部夏丸さんは処女作『泣けない魚たち』で第11回坪田譲治文学賞と第6回椋鳩十児童文学賞をダブル受賞しています。こちらは短編集です。
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