トライアスロンを通じて、豊かで健康なライフスタイルを!株式会社トライアーティスト公式サイトです。
 トライアスロンについての役立つ情報を提供。各種イベントも企画しています!

|   ホーム   |   会社案内  |  代表プロフィール |   鉄平NEWS  |   鉄平文庫   |  ウェットスーツ  |    リンク    |   お問合せ  | 

平取大会レポート

 

NTTジャパンカップ第4戦 平取大会(2002.7.14)

 

 七ヶ浜大会を終え、月曜日には1人で北海道に入った。北海道の天候は肌寒いくらいで、大型の台風6号が接近中。しかし、大事な選考レース、絶対に外すわけにはいかない。

 札幌新千歳空港に到着すると、まずは腹ごしらえ。北海丼うめぇ〜!空港から宿泊する門別町までは、レンタカーで1時間半くらいかかる。レンタカー屋でもらったクーポン券に「千歳さけのふるさと館」なるものを発見。どうやら淡水魚専門の水族館らしい。淡水魚大好きの自分としては、これは行くしかない!とさっそく直行。予想以上にすばらしい施設で大満足でした。

 ホテルは、レース会場となる平取町から20kmぐらい離れた北海パークホテルという立派なホテル。海に面しており、周りには牧場しかない!どうやらこの辺りは有名な競走馬の産地のよう。馬さんの姿がいたるところに!しかし、良い筋肉してます、サラブレッド。ホテルについて、さっそく海で泳ごうと繰り出してみる。結構波があり、水温は20℃くらいか?ウェットを着て少し泳いでみるが、透明度は高くなく、怖くなってきたので、すぐにあがる。

 七ヶ浜大会の疲労を取りながらも、集中力を切らさないように、体調維持に気を遣った。チームテイケイの皆さんも同じく月曜日に平取町にはいっていたので、一緒にトレーニングをさせてもらうことに。火曜日にはスイム・バイク・ラン合わせて4時間ぐらい体を動かし、積極的回復に努めた。

 水曜日は大雨だったので、休養と割り切って、身体を休めた。プールと温泉を兼ね備えた施設が、ホテルから20分くらいいったところにあったので、そこで水中ウォーク等を行った。

 木曜からはアラコの2選手と合流し、コースの試走などを行い、最終調整に入った。同じホテルに泊まっていた庭田さんも脚が無いということで、アラコチームと行動をともにした。バイクとランのコースは昨年と少し変更になっており、チームメイトの斎藤さんと一緒にコースの危険個所等を確認し、レースでアクシデントがないよう十分に下見を行った。

 スイム会場は二風谷湖というダムで行われるため、台風の影響をもろに受けることになる。前日には水温14度台、コーヒー色をしたダムの中での公式スイム練習が行われた。視界は10cmも潜れば真っ暗、ウェットを着ていても、手足、頭の感覚が麻痺してくるくらいの低水温。おまけに、上流から流されてくる流木でコースの大部分が真っ黒になっていた。練習後すぐに近くの温泉で体を温めるが、かなりの体力を消耗してしまった。この過酷な条件の中でいかに自分の力を発揮できるかが試されるタフなレースになることが予想された。また大会スタッフ、ボランティアの方々も、試泳時の救助体制(一人一人に監視が付く)や次々と流れてくる流木を取り除いたり、と、タフな大会運営を強いられている。本当にご苦労様です。

 今回の平取大会、参加選手は七ヶ浜からの海外勢が10人ほど、日本人は、やはりアジア選手権の切符をかけ、日本選手権といってもおかしくないメンバーが勢ぞろい。なかでもスイムが速い疋田、平野、福井が海外勢と逃げることが予想されていたため、いかにそれを阻止して、尚且つラン勝負でどこまで粘れるかが勝負の鍵となると思われた。

 レース当日、会場近くの義経神社にトレーナーの吉田先生と選手3人で必勝祈願。パワーを頂く。久々に好調の予感。アップ時から体の切れが感じられた。あとはレースで力を出し切るだけ。精神を統一してスタートを待った。よし、気合十分!

 小雨が降る中、レースがスタート。水温も前日より1℃上昇していたこともあったが、スタートしてしまえば、水温の低さも気にならなかった。まず1周目、ブイを折り返し、隣に斎藤さんを確認、前の選手との差を詰めていく。一旦上陸して、再びダムに飛び込む。2週目は西内選手と並泳。ブイをうまくターンして、さらに前へ前へと攻める。ラストの直線で山本(淳)選手をパスして、かなり良い位置まで上がってくることができた。スイムフィニッシュはダムだけあって、長い階段を上がらなければいけない。ウェットを脱ぎながら、2段抜かしで階段を駆け上がる。ウェットの袖が破れるが気にしている場合ではない。

 バイクスタートに手間取っている疋田選手をパスし、西内選手と前に見えている4人を追う。すぐに11人の集団が形成される。日本人は小原、西内、山本(淳)、山本(良)、田山、斎藤、福井選手の7人。そして平野選手がその前に逃げていることを確認する。バイクに入ってすぐ、雨も本降りとなってきた。視界が悪く、下りのコーナーでは落車に注意しながらの走行となる。今回は集団の意志も比較的統一されており、ペースは悪くない。逃げる平野、ブレント・フォスターを1周目でとらえると、後はラン勝負に備え、極力足を温存する。前の選手の後輪から巻き上げられる泥水でサングラスをしていても、目を開けていられないような状態。とにかくスリップ等のアクシデントだけには巻き込まれないよう、ポイントポイントで先頭にでて、危険を避ける。

 そのままバイクを終え、いよいよ問題のランに突入。七ヶ浜では後半思ったように走れなかったので、その雪辱を晴らすべく、落ち着いて集団の中盤あたりでランスタート。「足は動いてる、いける!」と思い、ペースをあげる。斎藤、福井選手をパス。2周目に入り更にペースを上げ、山本(淳)選手を抜かし、すぐ前には小原選手が。今回こそは、といっきに抜かす。前には西内・平野選手のみとなる。平野選手をあと少しでとらえられるというところまできたが、あと少しの差がなかなかつまらない。

 その時、後ろから猛烈に追い上げをみせる選手が迫っていることに気づく。バイク残り5kmでパンクし、ランスタート30秒ほど出遅れた山本(良)選手だった。山本選手に抜かれ、しばらくの間並走する。ピッチが落ちてきており、なんとか粘ってみるものの、ついていくことができない。しかし最後まで集中して走りきる。結果総合8位(日本人4位)と目標であったアジア選手権の権利とITUポイントを獲得することができた。若手二人に遅れをとったものの、絶対はずせないレースで結果を出すことができ良かったと一安心。また、平取大会もあくまで通過点であり、アジア選手権、そしてその先の世界選手権に出場し、上位に入ることが今年度の大きな目標であるため、このあと更にトレーニングを積み、コンディションを上げていけば、おのずとアテネへの道が開けてくるものと信じ、後半戦に向けて頑張っていきたい。

 


   


ご意見・ご要望・不具合等ありましたら、メールでお知らせください。

triartist@asutama.com

 Copyright(c)2002-2017 株式会社トライアーティスト