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七ヶ浜大会レポート

 

NTTジャパンカップ第3戦 七ヶ浜大会(2002.7.7)

 

 ジャパンカップの第3・4戦は北日本での2連戦で、特に平取大会はアジア選手権の代表選考レースという位置付けであり、後半戦の行方を決める重要度の高いレースで ある。自分は、大会前の世界ランキングが76位であり、アジア選手権の出場権を得ることのできる50位には、2レースでポイントを獲得したとしても厳しい状況であったので、七ヶ浜大会はあくまでポイント練習の一環として出場し、平取に照準を合わせ、確実に順位(日本人6位以内)でアジア選手権の権利を得るつもりでこの2連戦に向けて調整を行ってきた。そのため、七ヶ浜大会の前にはあえて追い込んだトレーニングを行わず、ベーストレーニングとパワー系のトレーニングをメインに練習量を落とさないように気をつけた。

 まず初めの七ヶ浜大会は過去2度参加していたが、バイク・ランともにアップダウンが多いかなりタフなコースで、去年はバイクのトラブルによって不本意な成績に終わっており、その前の年もいまいちの成績。あまり相性の良いコースではないのかも?

 今回アラコからは自分ひとりが参加。七ヶ浜には木曜日に入った。気候は結構涼しく、愛知との温度差がかなりあり、小雨がぱらついていた。現地に日本人選手の姿は見えず、ホテルに は海外からの選手しか到着していない模様。木曜日の夜、1人で飯を食おうとふらふらしていると、たまたま通りかかった居酒屋にJTUのスタッフの方が。日刊スポーツの篠田さんにご馳走して頂きました。ごちそうさまでした!

 次の日の朝食時、外国人選手と挨拶を交わし自己紹介。スイム練習などを一緒にしようということになり、近くのスイミングスクールへ。 練習をした後、ブレント・フォースター(NZL)に話を聞くと、七ヶ浜から平取、天草まで日本でトレーニングをしながら滞在して、ポイント獲得を目指す選手が結構いるようだ。どの国の選手もアテネに向けて、本気でポイントをとりにきており、日本ほどポイントレースが多い国は無く、うらやましいと言っていた。ホテルに帰ると、従業員に僕は英語が話せると思われたらしく、通訳を頼まれる。自分の英語力は・・・(汗)。

 今回の大会の出場選手、海外勢はオーストラリアの期待の若手ブライス・カーク、レヴィ・マックスウェル、イギリスの実力者ティム・ドーン、ドミトリー・ガーグが牽引するカザフ勢など。日本からは、テイケイ組と稲毛組の他、ユニバーシアードの権利を取りにきた学生合わせて50人近くとかなりの面子が揃っておりハイレベルなレースが予想された。 

 金曜日になると、日本人選手の姿もかなり見かけるようになってくる。バイクコース、ランコースを試走。スイムコースは変形の三角形を2周回するため、コース取りが重要になる。前日の試泳ではコースを何度も確認する。スイムは予想に反して、ウェット着用となった。1週間前に出場した小野浦のアクアスロン大会で、何度もトランジションでウェットを脱ぐ練習を行っていたのが早速役に立 つ時がきた!

 開会式では、東北大学奇術部のパフォーマンスが行われた。テイケイ練習生の下村さんが舞台に上がらされ、かなり間の悪いマジックの手伝いを。テイケイの皆さんのみ爆笑。

 レース当日、体の疲労は特に感じられなかったが、動きに切れがなく、少し重い感覚。展開としては、やはりラン勝負になるであろうと思われた。天候は昨日までのぐずついた天気が嘘のように快晴の中でのレースとなった。スタート前は比較的リラックスした雰囲気で、レースの開始を待つ。

 スイムはスタートからフィニッシュまで集団の中での戦いとなった。人数は10人前後か?その前に数人の集団が先行しているようだ。ラストの直線で隣にベテラン小原選手の姿を確認。「やはり良い位置につけてくるなぁ、このおじさん」などと思いながら、集団で上陸、砂浜を含む400mほどのショートランでバイクトランジションに向かう。ここが一番きついところかもしれない。急激に身体が重力を受け心拍数がいっきに上がる。ウェットを脱ぐのに少し手惑いながらも、集団のまま、バイクパートに移る。

 バイクコースはアップダウンがある海岸線を3周回のコースだ。周りの選手を確認すると、ガーグ、マルコム・ライオン(AUS)、ダニエル(HKG)らの海外勢に、日本人は西内、小原、山本(淳)、山本(良)、児玉!の5人がいる。ウェットスイム得意の福井はどうやら逃げの集団にいるようだ。最初のうち前の4人の集団との差は30秒ほどであったが、なかなかその差が詰まってこない。集団も前を追おうとしながらも、いまいち意思の統一が取れておらず、逆にその差は徐々に開いていく。

 バイク2周回目、突然「カッコーン!」という乾いた音に後ろを振り返ると、山本(良)選手のサドルが無い!ネジがゆるんでいたのだろうが、ほんと何が起こるか分からない。山本選手はしばらく立ちこぎで頑張っていたものの、集団から遅れていく。最終周になるとラン勝負に備えて、集団は完全に前を追うのをやめてしまった。バイクフィニッシュ直前、先頭にでたので、そのままアタックをかけ、めずらしく(?)トップでトランジションに飛び込むことができた。しかし、バイクフィニッシュ時には先頭集団との差は1分半に広がっていた。

 バイクをおりた瞬間、足にかなりの疲労を感じるが、気持ちを切り替え、ランに突入する。ランは最初の400mほどはガーグについで2番目だったので、このままいけるところまで、と思ったが、すぐに失速。後ろから次々と海外勢、西内、山本、小原選手にかわされてしまう。なんとかリズムをつくって後半追い上げに望みをかけるが、アップダウンと暑さによって、疲労感はピークに達する。前の小原選手との差をなんとか保ちながら、粘ってみたものの、先頭集団から落ちてきた福井選手を抜かすのが精一杯といった状況で、総合11位(日本人4位)でフィニッシュ。あと1人抜かせはポイント獲得といったところだったので、レース後の疲労感も倍増。しかし、あくまで目標は1週間後の平取大会。今回のレースは良い練習になったと自分に言い聞かせ、とぼとぼと七ヶ浜を後にした。

 北海道編につづく・・・。

 


   


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