ぎふ清流国体のレースレポートです。今まで、51.5kmの日本選手権15回、アジア選手権7回、世界選手権4回、ワールドカップも20戦ほど出場してきましたが、国体は初めての参加。やはり独特の雰囲気と緊張感がありました。何より、3回目でようやくつかんだ今回のチャンス。自分の生まれ育った愛知県を代表して参加するということへの誇りと感謝の気持ちが強くありました。最低目標として入賞を掲げてレースに臨みました。9月16日の村上大会惨敗の後、気持ちを切り替えて1ヶ月間、合宿を含めて順調に練習を積むことができ、久々に手ごたえを感じていましたが、とにかく先頭集団でレースをしなければ、入賞の目はなく、スイムとバイク序盤が勝負だと肝に銘じていました。そのため、ウォーミングアップも、スイムとバイクを重点的に行い、レースのイメージ作りをしました。
fhoto:増田和幸さん
トランジションエリア。オリンピック、ジャパンカップ等の同じブルーの絨毯。
fhoto:増田和幸さん
スタート前。島根代表の桶谷と。
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スイム、ウォーミングアップ中。感覚がよい。今日はスイムいけそうだ・・・!
スタートは、流れが緩やかであろうイン側を選択。ポンツーンからのダイブスタート、ダッシュが決まり、うまく集団から抜け出すことができました。中盤はできるだけリラックスして泳ぎ、後半の追い上げに備えます。1周回目を終え、一旦上陸、前には3つほど集団が見えました。このままの位置ではだめだと、泳ぎのピッチを変えて、前の集団を追いました。最後のブイで一人で前を泳ぐ選手に追いつきましたが、そこまででかなり体力を消耗してしまっていたので、あとはその選手の後ろにつかせてもらいました。上陸したときに、すぐまえに数人の集団が見えたので、トランジションで勝負が決まると直感しました。
fhoto:増田和幸さん
昨年の県別順位(3番目)でコールされ、ポンツーンに並ぶ。
fhoto:増田和幸さん
9:30男子決勝スタート!
fhoto:増田和幸さん
1周回目を終え、2周回目に入る。
fhoto:橋本晃さん
トランジションでは、少しウェットを脱ぐのに手間取ってしまい、出遅れましたが、10mほど前に4人の集団が見えたので、「絶対に追いつく!」と気持ちを込めてペダルを踏み回しました。1kmいくかいかないかで集団をキャッチ。メンバーは、井上、高濱、外山、若杉。息をつく暇もなく、ローテーションに加わり、前に見えている二人(佐藤、下村)を追います。なかなか追いつきませんでしたが、2周目の折り返し手前で二人を捕えることができました。実力者2人が加わったことで、更にペースアップして、スイムから逃げている先頭の疋田、遠藤の二人を追いかけます。3周目の折り返し付近でようやく先頭を捕え9名の第1集団になりました。久々の先頭集団でのレース、最後まで先頭交代に加わりつつも、息が落ち着く余裕は全くなく、かなりきつく感じました。
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一番集中していたスイムからバイクへのトランジション。
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絶対に前に追いつく!!
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CEEPOの新型スティンガーを駆る。
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行きは向かい風(>_<)、帰りは追い風(^_^)。
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先頭集団は9名に(疋田、遠藤、佐藤、下村、高濱、井上、外山、若杉、竹内)
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バイクを集団で終えると、ランが得意な選手は勢いよくランに飛び出していきます。自分はランは得意ではないので、自分のペースでリズムを刻み、落ちてきた選手をキャッチしていくことしかできません。それでも粘れば、入賞の可能性はあると気持ちを込めて走りました。徐々に走りのリズムが良くなってきたかな・・・と感じていましたが、1分20秒差にランスタートした第2集団から追い上げてきた選手に抜かれていきます。必死に食らいつこうとするものの、3周目に入ると、脚の疲労もピークに達し、徐々に脚が前に出なくなってきてしまいました。順位を落としてしまい、声援に応えることができず、悔しさが込み上げてきました。それでも、大きな声援を送ってくださる皆様に対して、ふがいない走りを見せるわけにはいかないという一心で走り続けました。
fhoto:増田和幸さん
fhoto:橋本晃さん
fhoto:増田和幸さん
10月とは思えない暑さに・・・。
fhoto:橋本晃さん
メインスタンド前、大声援を受けて・・・。
fhoto:橋本晃さん
愛知の想いを乗せて走る!
何人の選手に抜かれたのか、わかりませんが、ラスト追いついてきた新潟県の選手とスプリント勝負になりました。ここだけは絶対に譲れない、負けるわけにはいかないと、ラストは根性見せました。胸の差で勝つことができた・・・のですが、バイクからランのトランジションでサングラスが落ちたのを気づかず競技続行してしまい、タイムペナルティー15秒を科せられてしまい逆転、大反省でした・・・。しかし、生まれ育ってきた愛知県の代表として国体トライアスロンに参加させて頂けたことは本当によい経験となりました。この経験を次のレース、また選手育成に生かしていきます。愛知県のサポートをしてくださった豊島監督、斉藤さん、会場に駆けつけてくださった三好TC、豊田TC、リップル、チームあすたまメンバーの皆様、その他、ご声援を送ってくださったたくさんの皆様、応援ありがとうございました!!
fhoto:増田和幸さん
新潟県の上村選手とのスプリント勝負!
fhoto:橋本晃さん
勝ったぁぁぁ!!・・・が、しかし・・・。
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