初めてのトレイルランレース、第1回信州戸隠トレイルランレースに参加。フルマラソンの強化策の一環として、そして新たな自分を発見するために。土曜日の朝出発。三好から長野まで車で約4時間。長野のナビゲーターKさん(チーム鉄平)のご自宅に寄って、そこからKさんの車でレース会場まで約1時間。神秘的な雰囲気が漂う戸隠の里に到着。まずは受付後、世界的トレイルランナー鏑木毅さんの講演を聞く。トレイルランの魅力と将来についてのお話と、TVでも紹介されていたツールドモンブランの話も少し。40歳にしてプロのトレイルランナーに転向された鏑木さん。独自の世界観と哲学を持ったとても魅力的な方だった。
←鏑木毅さん
講演会の後は、スカイランナー松本大さんのトレイルランミニクリニックに参加。トレイルランのマナーと走り方のテクニックを教えて頂いた。上りの走り、下りの走りのテクニックは、これは明日さっそく使える!というものだった。トレランまったくの初心者の自分にとっては、非常にためになった。松本さんは小学校の教員で、とてもユニークな方だった。
←松本大さん
レース当日、Kさんの家を5時過ぎに出て、レース会場に向かう。スタートは7時。レース会場には、協賛各社のブースが出ており、自分が常日頃からお世話になっているインフィニティ(株)さんもMUSASHIブースを出店されていた。スタート前に持久力向上の「エンデュランスプレパレーション」を飲んで、キャメルバッグには、もちろん高機能スポーツドリンク「リプレニッシュ」を1リットル積んだ。足首と膝周りの保護・安定のために、ニューハレVテープ、Xテープを使用。テーピングは、ほとんどの選手が使用していた。
←MUSASHIブース
自分が出場する25kmミドルコースと、45kmロングコースは同時にスタートする。45kmには約300名、25kmには250名の選手が参加。途中までコースは同じ。スタート早々、
スキー場のゲレンデの急なのぼりが延々と続く。ペースがわからずいきなりトップを走るが、すぐに45kmの2名の選手に抜かれ、その2名の選手をペースメーカーにして、瑪瑙山(標高1748m)を上る。その後スキー場の急斜面のゲレンデを一気に下る。ゲレンデにはかなり雪が残っており、すべりそうで怖い。実際滑って転ぶ
・・・。2名の選手はあっという間に視界から消えていった。マイペースに切り替えて、コース最大の難所である飯綱山登山道に。かなり急な上り。少し走っては歩くのを繰り返す。
ここで忍者の格好をした松本大さんに抜かれる。しばらくついていくが、多少は自信があった上りであっさりと離される。本当に忍者に見えた・・・。飯綱山(1917m)の山頂まではいかず下り
登山道に入るが、視界が開け景色は絶景だ。この時点で45kmを含めて4位。25kmではトップで通過。
このままいけば25kmで勝てるかも!?と思ったのも束の間、ここからが本当の恐怖の始まりだった。
←スタート
←飯綱山より
下りの登山道は、岩肌が露出した急斜面。とてもじゃないが怖くて走れない。ここを走るのは無理だろう・・・と思ったが、後ろから来る選手来る選手、文字通り、飛ぶように駆け下りていく。ありえねー(><)。一歩間違えば死ぬよー。初心者の自分は、慎重に下るしかない。5〜6人の選手に抜かれる。ひやひやしつつ、なんとか下りきり、
一の鳥居の第1エイドに到達。ここからは比較的フラットな戸隠古道の走れるトレイル。ここまで来れば、あとは大丈夫!下りで抜かれた選手を4人ほど抜き返す。そしてレースも後半へ。戸隠宝光社の274段の階段を駆け上る。すでに脚はがくがくだが、後半は比較的はなだらかなアップダウンが続く走りやすいコースだった。前にも後ろにも選手は見えず一人旅。
レースをしているという感覚はあまりなく、マイペースで自然の中を走ることを思う存分に楽しむことができた。途中までは、3時間切れるかな?と思ったが、ラストの上りが予想以上にきつく、3時間5分台の2位でフィニッシュ。トップの選手とは5分の差。3位の選手とも5分差。とにかく初めてのトレイルラン、無事にゴールできたよかった〜。やはり自然の中を走るのは最高に気持ちよい。はまりそう・・・。でも、下りを克服しないと45kmはとてもじゃないが無理だ。慣れもあるのだろうか?また来年挑戦したい。
←ラストの上り
←フィニッシュ!
←余裕?脚はがくがく。
←25km入賞者 |